鉄蜘蛛の城 第四十五話 “Devil and monster”
翌日。城の黒武人たちはイギリスのホテルにて一泊していた。
あれから石崎たちの手伝いもあり、被害者、元構成員たちは無事に帰ることが出来た。ルリムが経営していたカジノはもう撤去する準備に入っているらしく、警察曰く、準備室には大量の蛆が散らばっていたという。
そしてドリームランドについてだが、主催者、アルベルがルリムによって殺されたことにより、組織は崩壊。数名のメンバーは逮捕されたが、残りのメンバーは今も逃走を図っているとのことだ。
同時にこの雨が降る日、核露(かくろ)は静狼(せいろう)と戦うことになる。ホテルの室内にて、核露は昨日の出来事を思い出していた。
それは核露が静狼の誘いに乗った時だった。
「今でもお前を殺したいところだがお前は、ルリム・シャイコースとの戦いで疲れているな?体力が少なくなっている状態のお前と今戦っても面白くはない。そうだな、明日の朝、この海岸に来い。万全の準備を整えて、俺にぶつかれ。ヴィシュヌの奴らもおそらく、万全の準備をして、我々を迎え撃つのだから。」
痛みはもう消えた。万全の準備なら、もうとっくに出来ていた。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2024/5/28 10:18
最終編集日時: 2024/6/2 22:35
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
大福五木
神話、空想上の生き物、フクロウに興味を持つ高校生です。Twitterでは「オーク」という名前です。