君との日々

君との日々
「こんにちは」 彼女と出会ったのは音楽室だった。 夏の暑い日、私は放課後クラスの音楽ノートを音楽室に運んでいた。夕暮れ時が音楽室をオレンジ色に染めていた。窓のそばに彼女はいた。夕焼け色を眺めていたのか、生徒たち部活動練習を見ていたのか、彼女の瞳からはなにもわからない。今が夏とは思えない白い肌、汗など感じられない涼しげな表情だろうか、彼女のいる音楽室はなぜだか涼しく感じた。
forget