衝動 __No.656#end-私の記憶

衝動 __No.656#end-私の記憶
一切の救いが無いというのが真実で、あなたが私に背を向けるのが正解だった。 だけども私は揮発した青のような孤独に耐えられなくて、消えゆくその手を掴んだ。ただの悪夢だというのに。 螺旋階段のようなこの世界は、あなたと私を独りぼっちにさせようと必死にもがいて、そして霧散した。 救済という名の死、天国という名の地獄。上辺だけの黄金比は気付かないうちに隅々まで染み込んでしまった。 掌の上の楽園、そして私は今回も誰かの手の上で踊らされている。気付くことも許されないままに。
鴉細工
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のんびりまったり、不定期更新