『第3回NSS』ふたご座流星群
「地球ってさ、動いてるのね」
そうですね。
「ふたご座流星群も動いてるのよ」
はい、はいと返してみる。
「だったらさ、あっちにも絶対、生き物いるよね」
手ぐらい、振ってくれればいいのにと、彼女は黙々と続ける。
どこへだって行こうとしないのに、空から石ころが降ってくるとなれば、アパートから這い出てくる。丁重に築かれた根城から彼女を連れ出す唯一の方法だ。開け放たれた扉の奥に、使い古された星図が見える。ぶちまけられた紙くずと無惨に破かれた写真の束が、インテリアよろしく居座っている。
「流星群って呑気だよね。地動説とか天動説なんて関係なしに、落っこちてくるんだよ」
「居眠り運転」
「それだ」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/1/7 8:05
ot
Je dois m'ennuyer
11.4 ~