夏と気怠げ
5月から様子がおかしくなる近年の異常気象にうなされて、起きた朝。
「なんにも食べたくない」
と、呟いてリビングに向かいつつも、キッチンに立ち、冷蔵庫をまさぐる。嗚呼、卵になりたい。納豆になりたい。お徳用のソーセージになりたい。目に留まるもの全てに羨望の眼差しを向ける。彼らは、いつも少しの暑さしか知らない。私たちの手で痛んでしまうまで外にいたことがないのが羨ましい。
いつも冷やされた場所で私たちのお腹を響かせて、手を伸ばしてもらう為に待っている。私は、そんなことないのに。ずっと……ずっと、誰にも手を取ってくれない。そんな気がする。
結局目当ての物がなくて、水で喉を潤した。水を飲んだあと、口を拭って、また冷蔵庫に戻す。その間、頭の中は今日1日、何をするか考えている。
「今日くらい出掛けたいけど……行きたくない」
また一人、部屋に戻ってベッドに寝転がる。明日も学校、明後日も学校。何気ない日常がまた戻ってくるだけなのに、どうせ私が学校に来ることは、皆んなあたりまえだなんて考えている。また聞かれるんだよ。
「お兄さんはどうしたの?」
って。元はと言えば、兄のクラスの誰かに落ち度があって辛くて休んでいるのに。なんで私に聞くんだろう。その時間さえ、無駄なのに。
「知ったこっちゃねぇわ! 自分の学年くらい、あんたたち教員で把握しときなさいよ!」
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2026/6/1 3:13
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
山芋とろろ
短編作者。恋愛物を書きます。
私の作品が皆様の癒しになりますように。
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