落ちた星を拾うために。

落ちた星を拾うために。
凍てつく寒さは砂漠の夜に来る。 チェオムは毎晩、砂漠を徘徊した。 確かに、その目で見たのだ。 空から溢れたものが落ちていくところを。 けれど、それは光っていなかった。 光のない夜なのに、影をともなっていた。 チェオムは探した。毎晩、毎晩。 病で倒れた少女が触れたいと言ったのだ。 いつか私はあれになるのだから、と。 少女に向かってチェオムは言えなかった。
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Us「うず」です。よろしく。 高一