春の知らせ
ある日、目が覚めた。
春が来たのか。
窓からあの曲が聞こえる。胸が高鳴るのをかんじる。身を乗り出して春の匂いを深く吸う。もうこちらへ帰ってきているのだ。
急いで窓から丸太のハシゴをくだる。春がきたばかりの草木は薄い緑で覆われている。
最後に見たときよりも雪が溶け、かさが増している川にかかるアーチ状の木の橋の上。春になると帰ってくる大好きなあの姿を捉える。
ハーモ二カを吹く姿は何も変わっていなかった。
君はこちらに気がついて、手を振っている。
僕も走りながら君の名前を叫びながら振り返す。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/5/10 5:36
最終編集日時: 2025/5/11 4:24
シカ
読書が好きな高校生です