ドリュアスの足跡

ドリュアスの足跡
何かに困ったり助けて欲しい時、僕はとある公園の大木に向かう。そして、その木の幹に手を添えて、思い・願いを心の中でつぶやく。 すると、緑色の光が現れ、とあるもの・場所へ導いてくれる。ベンチやカフェ・滑り台など。導かれたところに行くと、100%解決するのだ。 ーーーー ある日、友達に相談してみると、 『それ、ドリュアスが導いてくれてるんだよ。“ドリュアスの足跡”的な?』 『ドリュアス??』 『ドリュアスってのは、ギリシャ神話に出てくる木の精霊のこと。普段人前には姿現さないんだけど、美しい男の人だと姿を現し、木の中へ誘惑するらしいよ。木の中で1日過ごした気がしても外では何年・何十年・何万年かかってるらしいよ。ちょっと違うけど浦島太郎だね。だからもうやめな?』 『うん』 でも、あの木に依存してる僕は出来なかった。
るり
るり
高校1年生 主に小説とエッセイを書いてます 作品のアドバイス大募集中です! 気軽にフォロー・コメント・いいねして欲しいです!!