歪んだ視界
眠すぎる。瞬きを何回しても視界が歪んでいる。先ほど飲んだ眠り草が効いてきたのだろうな、とベッドに寝転んだ。部屋に置かれたテレビは、もう電源すら入らない。
珍しく愛猫が布団の中に潜り込み、私と一緒に暖を取る。一つあくびをすると、そっと瞼を閉じた。
一人の女友達以外、私を訪ねてくるものはいない。その人以外の声を聞いたのは何年前だろう。
眠ろうとすると余計に頭が冴えてしまい、考えもまとまらない。
駄目だ、一度起き上がろう。身体に力を入れようとしてみる。ところが、全く動いてくれない。寝返りすら打てない。
自分の身体に何が起こっているのだろう。先ほどまで遊びに来ていた女友達のにこやかな笑みを思い出し、身震いをした。
この倦怠感は眠り草の薬効なんかではない。友人は言っていた。
「明日、起きられたら、海にでも行こうよ」
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カテゴリー: SF
投稿日時: 2026/1/9 12:59
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
七宮叶歌
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