想いは永遠に

丘を見守る一本の木、その下に立つ小さな墓、手入れもされず、置いた花もどこかに行ってしまっている。 フィーガ「今年もこの日が来ました」 そこに立つ一人の青年、手には綺麗な花束。 フィーガ「もう私だけになりましたね…」 花束を置きいるはずのない存在に話しかける。 フィーガ「聞いてください、貴方の残した歌がまた人を救いました、喜ばしい事です、ナートとオットーが世界中を駆け回って貴方の曲を歌い遂に成し遂げました…」 返事もない、音もない、ただ風が吹くだけの世界。 フィーガ「…流石、最高傑作」 悲しげに言う声もおそらく届いていない。 フィーガ「…」
山代裕春
山代裕春
初めまして、山代と申します! 気軽にヒロさん、ハルさんとお呼びください。