前編

前編
12月31日。あと5分で今年が終わろうとしていた。 「みんなこんな寒い中お祭りとかすごいですねぇ、」 「まあ、うちの村ではそういう伝統行事じゃし、何より黒龍様がいらっしゃる日でもあるからのう」 「黒龍様、?」 「あぁ、お前さんは来たばっかりだしのぉ、知らぬのも無理は無い。昔、ここは荒れ果てており草木も水もない土地だったんじゃ。」 「ここが、、?」 「そんな時、白い龍と黒い龍がこの地に現れ恵みをくれたのじゃ。その龍が黒龍様と白龍様なのじゃ」 「そして、この村は御二方がまもってくださっておるのじゃ。そして1年が終わるこの日に御二方の感謝と今年もよろしくお願いしますの意を込めてお祭りをするのじゃ」 「あれ?でもおかしくない?さっきお祭りにくるのは黒龍様って言ってたけど白龍様は?」 「白龍様は、、今年、お亡くなりになられたんじゃ、病気での、、」
氷雲
氷雲
書道部の学生 更新はゆっくりめ 気分屋ですがよろしく🙏アイコンは模写で本家じゃないにょ