【BGN】東京湾に沈めて【横浜リリー】

【BGN】東京湾に沈めて【横浜リリー】
ここは、横浜のとある高層ホテルの一室。 壁一面の大きな嵌め殺し窓から見える景色は、夜の本牧町。 天ノ川を反射したかのような街明かりが、眼前に広がる。 ふと厭な夢から目覚めた女は、となりで誰かが眠るダブルベッドをそっと抜け出す。 眠る前に雑に剥ぎ取られたバスローブをそっと羽織り直し、女はその大きな窓から、街の灯りを見下ろすのであった。 その方向を遠い目で見つめながら、美しい細い指を自分のくちびるに充て、誰かと交わした接吻の名残を拭い去る。 かつて自分を愛した、自分が愛したばかで幼稚な男のことを、忘れないために。
P.N.恋スル兎
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。 好きなことは好きにやれ。 名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。