生きる意味

嫌な予感がした。曇った空。蒸し暑く気持ち悪い湿度。急いで“あいつ”に電話をした。やっぱりだ。風の音が聞こえる。 「お前、今どこで何してんだよ」 「………」 “あいつ”は何も答えない。 「、、、、死ぬなよ。」 それだけ言い残し、俺は通話を切って病室を出た。点滴を外し、ベットから跳ね起きて走り出した。後ろからは看護師が追ってくるが、そんなの関係ない。 俺はただ“あいつ”が死なないようにあそこへ0.1秒でも早くつくことだけを考えた。 風の音がして、ほかの音は何も聞こえないということは高い場所にいるはずだ。この辺で高いところと言えばあのビルしかない。
中3
中3です。