生きる意味
嫌な予感がした。曇った空。蒸し暑く気持ち悪い湿度。急いで“あいつ”に電話をした。やっぱりだ。風の音が聞こえる。
「お前、今どこで何してんだよ」
「………」
“あいつ”は何も答えない。
「、、、、死ぬなよ。」
それだけ言い残し、俺は通話を切って病室を出た。点滴を外し、ベットから跳ね起きて走り出した。後ろからは看護師が追ってくるが、そんなの関係ない。
俺はただ“あいつ”が死なないようにあそこへ0.1秒でも早くつくことだけを考えた。
風の音がして、ほかの音は何も聞こえないということは高い場所にいるはずだ。この辺で高いところと言えばあのビルしかない。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2022/8/4 0:24
中3
中3です。