君と過ごした1年間 3話

まだまだ不慣れな学生生活も順調に進んでいき、俺にとっては初めての体育祭まで後一週間となっていた。体育祭練習に替わる授業もいくつかあって、学校全体に体育祭ムードが漂っていた。 「晴斗は綱引きと1500mリレーだっけ?出るの」 零がお弁当を食べながら俺に問いかける。数日前に弁当を手作りしてみることを進めたが、どうやら零はかなりの料理音痴らしく、以前持ってきた弁当はもはや何の料理かも分からないほど黒く焦げていた。それ以来零は手作りをやめ、今日も執事お手製の煌びやかな弁当を持ってきている。美味しそうだ…。 「おう!零は障害物競走だよな?」 「そう。でも晴斗はすごいなー…リレーも軽々引き受けちゃうし!」
こたつねこ
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