七夕

たとえ遠距離恋愛であっても、私たちならやっていけると、そう思っていた。 でも時間の流れは残酷で、サンタが来なかった翌朝の残念感も、一昨日のお昼ごはんのメニューも、大事に育てた、彼への大好きまでもいつしか ブラックホールのように呑み込んでいく。 彼も今頃は夜を眺めていたりするのだろうか。 会うことの出来ない一年は永遠のように長く、 『次はいつ会えるかな』 なんて言葉を打っては消し、打っては消した。
∅刹那の舞∅
∅刹那の舞∅
基本単発