あの日の屋上

夕方の屋上は、いつも風が強い。 俺―相澤湊は、フェンスにもたれて空を見ていた。 学校は嫌いだ。 だけどこの場所だけは嫌いじゃなかった。 「またここにいた」 後ろから声がする。 振り向かなくても、誰だか分かる。
叶夢 衣緒。/海月様の猫
叶夢 衣緒。/海月様の猫
綺麗事が救いにならない夜の話。 正しさに置いていかれた感情と、 救われなかった青春の残骸。 優しい言葉ほど、いちばん痛い。 2023年 2月27日start 3月3日初投稿