二十一、私の決意 私の撮り方
私はひとり、ゆっくりと家路を進んでいた。蓮君が告白をした彼女はどうなったのだろう。きっとその娘は蓮君の事を本気で想っていた。でも諦めた。傷付くのが怖いから。中途半端な想いではなかったから。
…私は違う。私は彼を想いたい。周りの中傷なんかに負けたくない。
私は立ち止まり、くるりと踵を返した。彼に会いたい。彼の顔が見たい。何時しか私は駆け足になっていた。
商店街に入る時、誰かが私を中傷しているのかも…という思いが頭の中を過ぎりはしたが、私は歩調を緩めなかった。ライのおばさんが言っていた。自分の気持ちに正直に。
店に着いた時、私は肩で息をしていた。私は店の扉の前に立ち止まり、深呼吸をした。そして手櫛で髪をさっと整え扉を開けた。と同時に彼が扉を引いたので、私はバランスを崩し前のめりになり、慌てて彼の腕を掴んだ。彼はいつもの穏やかな優しい笑顔で支えてくれた。
「ゆり、蓮は? もう終わった?」
そう彼が言い終わる前に、私は彼の腕を掴んだまま言った。
「お願い。両親と会って。」
「う…うん。分かってるよ。」
「違うの。前は母に言われたからお願いしたの。でも違うの。今は私が会って欲しいの。だめ? 嫌?」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2024/6/22 13:32
最終編集日時: 2024/7/6 13:25
アナ.
伝えたい思いがあります。
沢山の方々に届きますように。