二十一、私の決意 私の撮り方

二十一、私の決意 私の撮り方
 私はひとり、ゆっくりと家路を進んでいた。蓮君が告白をした彼女はどうなったのだろう。きっとその娘は蓮君の事を本気で想っていた。でも諦めた。傷付くのが怖いから。中途半端な想いではなかったから。  …私は違う。私は彼を想いたい。周りの中傷なんかに負けたくない。  私は立ち止まり、くるりと踵を返した。彼に会いたい。彼の顔が見たい。何時しか私は駆け足になっていた。  商店街に入る時、誰かが私を中傷しているのかも…という思いが頭の中を過ぎりはしたが、私は歩調を緩めなかった。ライのおばさんが言っていた。自分の気持ちに正直に。  店に着いた時、私は肩で息をしていた。私は店の扉の前に立ち止まり、深呼吸をした。そして手櫛で髪をさっと整え扉を開けた。と同時に彼が扉を引いたので、私はバランスを崩し前のめりになり、慌てて彼の腕を掴んだ。彼はいつもの穏やかな優しい笑顔で支えてくれた。 「ゆり、蓮は? もう終わった?」 そう彼が言い終わる前に、私は彼の腕を掴んだまま言った。 「お願い。両親と会って。」 「う…うん。分かってるよ。」 「違うの。前は母に言われたからお願いしたの。でも違うの。今は私が会って欲しいの。だめ? 嫌?」
アナ.
アナ.
伝えたい思いがあります。 沢山の方々に届きますように。