regret −yuu①−

regret  −yuu①−
 −yuu①−  違う街。違う場所。慣れない環境での生活を選んだのは自分なのに、時々夢を見る。一緒に帰った帰り道。ギャーギャーはしゃいだ公園。もう戻れねえのかな…あの時の俺らには。野球帽をグッとかぶる。  あの時の俺は、とにかく馬鹿だった。今も変わらないけど、中途半端で、すぐすねて、情け無かっった。でも、小さい時からずっと、野球だけは真剣にやり続けてきた。いつからだろう。野球以外のことを考え出したの…きっと、あいつらのせいだ。    −6年前−    休み時間、鬼ごっこで意地でも捕まりたくなかった俺は、とにかく真剣に走った。走って走って、休み時間の終わりを告げるチャイムがなるまで、捕まらなかった。やっとチャイムがなって、走って帰ろうとしたら、自分の足と足が絡まって、勢いよくぶっこけた。膝から流れる血が止まらない。掃除の時間をサボれるから、保健室で手当してもらおうと思い、保健室に向かった俺は、アイツにあった。キサラギ ヒマリ。同じクラスの、目立たない奴。まさかこいつも、掃除サボるのか?そう思った時、向日葵を見て驚いた。  泣いてる…? きっと、いつもみたいに女子に何かされたんだろう、別に興味ないし、詳しくは聞かなかった。向日葵は、泣いてるくせに「先生がいないから」そう言って、俺の怪我を手当してくれた。多分、泣いてないように見せたいみたいだけど、目は腫れてるし、顔も赤い。でも、手当ての仕方は上手くて、全然痛みを感じなかった。
makono
makono
高校生です。 あまりなれていないので、おかしなとこもあると思いますが、笑ってみてください✨