一ヶ月と1日後
サナは焦っていた。
どこを探してもフォルトが見つからないからだ。
ニーナのためだと思っても、闇雲に探し回って早3日。
大きくて綺麗な街だとはしゃいでいたのも最初の1日だけである。
今となってはこの大きさが恨めしい。
「はぁ…」
思わずため息を吐いた時
「おねーちゃんどーしたの?」
まだ幼い声が聞こえて前を向くと、いつだったかオークに教われているところを助けた家族の子供である少女が、サナの顔を覗き込んできた。
ニーナの治癒が良いからか血だらけだった時とは程遠く、元気な姿を見てサナは胸を撫で下ろした。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/6/15 5:01
実々
はじめまして!実々(みみ)です。
ファンタジーも恋愛もどんなジャンルも大好きな中学生です。
小説書くの初心者なので暖かく見守ってください。