本の城からの招待状
とある資産家が死んだ。彼の名はアルフレッド、作家であり熱心な本のコレクターであった。
彼の屋敷は蒐集した本で溢れかえっている。書斎、寝室、ダイニング、別館や庭先にまで本がうず高く積み上がり無数の本の塔を作り上げていた。外から見ても分かるその光景に周囲からは本の城と呼ばれていた。
彼は死の間際に5人の友人に手紙を送っていた。身寄りのいない彼は手紙に「私が死んだ折には、好きな本を1冊持っていくと良い」と書き記した。
死の翌日、彼の屋敷に5人の友人と見届け人である弁護士が集まった。
「皆様よくお集まりいただきました。故アルフレッドより此度の件に関して一任されました、弁護士のエドワードです。名簿を取らせていただきます」
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2021/11/1 8:45
最終編集日時: 2021/11/3 5:40
かえる侯爵
かえる侯爵をよろしく。
ホラー連載:【if〜令和版学校の怪談〜】
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