みぞれの溶けていく車窓

みぞれの溶けていく車窓
小さな幸せを見つけられないことに、一瞬の焦りが遮ってふと窓に目を向けた。 ざぁざぁ、ぱちぱちと流れ当たる音が、頭の中をいっぱいにした。 窓に滴っていく粒達が、悲しくも終わりを経ているように見えた。 はたまた、地についた喜びだといえるのかは、今の私には分からない。 ただ、自然と感情を浸していくのはこうゆう出来事であってほしいと思った。