僕が死神になった日 第一話「僕が死神になった日」

僕が死神になった日 第一話「僕が死神になった日」
 覚えているのは病室の白い天井だけだ。  たくさんの人が見舞いに来てくれたが、僕は人工呼吸器に繋がれていて、彼らの顔すらまともに見ることができなかった。多くの後悔がある。この人生をやり直したいと何度願ったことか分からない。叶うならば健康な体を手に入れて、外を空気を肺いっぱいに取り込んでみたかった。友達と全力で遊びたかったし、恋愛だってしてみたかった。  しかしそのどれも叶うことはない。  僕はもう死んでしまったのだから。死人がどれだけ夢を見たとしても、それらが叶うことは永遠に無いのだ。  僕は抱えきれないほどの絶望感と後悔に苛まれながら、暗闇の中を歩いていた。  ふと気がつくと、眼前に一筋の光が差し込んでいた。 「……」  僕はその光に吸い込まれるように歩みを進めた。どれだけ進んでも届くはずのない眩しい光だった。だが僕の本能が『何か』に気がついた。途端に僕の足は止まり、目の前の光を凝視する。光は徐々に強くなり、やがて僕の視界を覆い隠すほどに肥大化した。 「少年、生き返りたいか?」   声が聞こえてきた。芯の通った力強い声だった。
白崎ライカ
白崎ライカ
アニメ、ファンタジー、剣戟アクションが好きです。 最近はノリと勢いで詩をよく書いています! 自分の好きな時に書いてるので、 不定期投稿です。 今更ですが、誤字癖があります。 温かい目で見て下さると作者は喜びます! 使用しているイラストは画像生成AIで作成したものです! よろしくお願いします〜