ヴァイオレットとしおり
「お嬢様!ローゼン家として、そのお振る舞いはいかがかと」
昔、家庭教師に叱られた言葉が胸に去来する。
それは私が十歳の頃、メイドたちと鬼ごっこをしていた時の記憶だった。
――公爵令嬢として、奔放でいることは許されない。
「ヴァイオレット。お前の婚約者ルシアンが、我が国最年少で公爵位を賜った。
お前は嫁ぎ先に恥じぬ女性にならねばならぬ。付き合う相手もよくよく考えて交流しなさい」
まだ会ったこともない婚約者の存在を告げられたあの日。
0
閲覧数: 2
文字数: 2519
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/12/13 6:43
佐伯すみれ
初めまして。拙い作家ですがよろしくお願い致します。他にもNola、小説家になろうでも活動しています。