約束

「絶対また、会いに行くから」  君は確かにそう言った。言ったはずだ。言われたから、私はまだ君を待っている。  私はまだ、君を忘れていない。  七月九日。午後の授業中。ふと昔の約束を思い出した。何かその約束に関係するものがあったわけでもなく、本当にふと。  今は数学の授業をしている。でも、私はなぜか先生の話に集中しようとは思えなかった。仕方がないから、私は諦めて、君との記憶を引き寄せることにした。
はのん
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アプリ入れ直した出戻りです。 書きたいときに