ルシアンとヴァイオレット

医務室の空気はまだ張り詰めていた。 氷の公爵ルシアン様の瞳は、私を逃さぬように鋭く見据えている。   「……君は、ずるい……だから、わたしは君に執着し始めたのかも、いや……だいぶ前から執着していたんだろう。ヴァイオレットと、その奥の‪”‬君‪”‬に……」 その言葉に、心臓が跳ねる。 ――やばい!これ完全に執着ルート突入じゃん!攻略サイトなら「公爵様の執着イベント」って赤字で出るやつ!
佐伯すみれ
初めまして。拙い作家ですがよろしくお願い致します。他にもNola、小説家になろうでも活動しています。