肌寒い朝に冷めたコーヒーをすすりながら約束した。

清水沙良、清水侑汰 私たち兄妹は一見本当の“兄妹”に見える。 だがそうではない。 二人とも同じ母親から生まれた、でも父親は別だ。 今年に入ってから私が10歳侑汰が12歳になった。 3年前に両親が他界してからは、二人で暮らしている。 最近コーヒーにハマり飲みながら二人で話すのが日課となった。 二人でコーヒーを飲んでいると侑汰が口を開いた。 「あのさ、俺らが両親いないこと秘密にしてくれないか?」
蓮香千暉
蓮香千暉
蓮香千暉です。 まだ小説は作り慣れないですが温かい目で読んでいただけると嬉しいです。