花瓶
次の日の学校、華の机の上に花瓶が置いてあった。
「もう華死んだでしょ。」
そう声が聞こえた。華が死んでいるのは事実だ。私だけが知っている。
梅雨が明けた7月の初めに学校の屋上で華は死んでいた。まだ皆は行方不明しか知らないけど。でも机の上に花瓶が置いてあるのは決してダメなことでは無い、と思う。
でも何かいじめのような感じがして気持ち悪い。私が人のこと言えるわけないけど華は親友だったから。
目を瞑ると華を落としたときの情景が目に浮かぶ。ふわっと浮いた黒髪。頭から流れる血が丸くなって飛んでいた。
華の席の横にかけてある鞄。
まだ半年も使っていないのにボロボロ。
私とお揃いの鞄。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2022/7/4 13:11
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
苺冷
文章を書くのはそんな上手ではないので暖かい目で読んでくださると嬉しいです。
気まぐれで投稿します。