私を見て(第五話)
「花ー?」
雫の声ではっと我に返った。
スマホの時計は、午後六時半になっている。そろそろ帰る時間だ。
雫は不思議そうに私を見つめている。
「どうしたの?ぼーっとしてた?」
「あぁ、えっとね。雫ちゃんと仲良くなった時のことを思い出してて。」
私がそう言うと、雫は呆れ笑いをした。
「今ー?……あぁ、そっか。あの頃は今の逆だったもんね。」
「………そうだね。」
それきり2人とも何も言わなかった。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2022/11/3 9:00
夜桜 栞
夜桜 栞(よざくら しおり)です。
まったり小説投稿するので、よかったらお付き合いください♪