フレイル=サモン〈CⅩⅩⅩⅩⅤ〉

フレイル=サモン〈CⅩⅩⅩⅩⅤ〉
サウラ国領土〈ジェノバ中央都市・中央道〉  茜色の空には丹霞がかかり、肌寒い気温とは裏腹に燃え上がるような彩色を飾っている。フレイル,シノ,ラノス,ユメは、中央都市を縦断するように街道を北上していた。目線の先には、息を呑むほど大きなジェノバ王宮が堂々と存在している。  昼間にさんざっぱら見た人の流れは未だ途絶えておらず、賑やかな声と活気がこの都市の豊かさをひしひしと感じさせた。とー 「ねえねえフレイル、今日のごはんは?」 人混みに紛れて聞き取りづらかったが、今のはシノの声だ。フレイルは宙空を見て唸った。 「うーん、そうだなぁ……」 なるべく自炊はしたいと思うし、手が込んでなくていいから何か食べたい気分ではある。がしかし、その…… 「?。何を考え込んどる?」 ラノスは心配そうに顔を覗かせた。よほど悩んでいるように見えたのだろう。まあ、よほど悩んではいたんだけど。
クリオネ
クリオネ
※注釈※ 時折り過去話に手を加える事があります (大きく変えた場合は報告します) 定期的なご確認をお願いします。 novelee様の不具合か、 長い文章の一部が 途切れている場合があります。