踏まなかった葉
時計の秒針が十二を通り過ぎた。十二時三十分。昼休みを告げるチャイムが鳴ると同時に、教室が一斉にざわめき出す。購買に向かう足音が床を叩き、誰かの笑い声が天井にぶつかって跳ね返る。
私は昴、歩夢、薫と四人で机を寄せて昼食をとっていた。私と昴は弁当箱を開けたが、歩夢と薫は次の時間に提出する宿題に取り組んでいる。薫の右手には、細かく切られた絆創膏がいくつも貼られていた。ペンを動かすたびに、白い布が僅かにずれる。
昼休みが始まってしばらくした頃、薫が先生に呼ばれて教室を出た。その背中を目で追っていると、歩夢がぽつりと言った。
「あいつ、不登校にならないかな」
一瞬、箸を持つ手が止まった。誰も笑わない。でも、誰も否定もしなかった。昴が顔を上げる。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2026/1/15 14:02
冬華
高校生です!!名前は考え中です
たま〜に投稿します
3月になったら投稿します