遠くのまち

遠くのまち
−−−窓を開けると、前髪を押しのけ春風がかけ巡る。  鼻をくすぐる花の匂いはここからほど近い公園から来ているのだろう。実家で慣れ親しんだ隣の中華屋の匂いとは情緒感がえらく違った。  1Kの部屋に設置出来たばかりの真新しい家具たちを見回し、明日から着る予定の制服に胸が期待で膨らむのを感じる。  とりあえず、近くのコンビニへ偵察がてら散歩にでも行こうと、鍵とスマホをとり、馴染んだジャンパーを着て玄関へ向かう。
高嶋のぎ
高嶋のぎ
リハビリ中。つい文字が長くなる。 うっかり厨二病引きずってる大人。 日本語おかしかったり誤字脱字があったら優しく教えてください! 風景のサムネは写真かAIイラス トを使用しております。クマは自作。