偽善者

ある日駅から飛び出て自殺しようとしている女子高生がいた。 それに気づいた僕は彼女を必死で止めた。 なんとか阻止することができた。 しかし、次に彼女から出た言葉に驚いた。 「なんでとめたの?!」 「あなた何様のつもり?!私はもう生きる理由がなくてただ苦しいだけの人生から解放されるために自殺しようとしてたの!」 「なんで邪魔をしたの?」 「ようやく覚悟決まって死のうとしたのに……」 「そもそも私のことをよく知らない人間が勝手なことしないでよ!」 「善人のつもりですか?」
雨星
どこかの誰かに届くように