秘密の共有
秘密だよ。
君が僕にそう言った。
照明を落とした薄暗い部屋の中で、
君は僕に秘密を明かしてくれた。
二人きりの閉じた世界の中で、
君だけが僕の全てだった。
* * *
教室はいつも騒がしい。その騒ぎの中に僕もいた。
今日も仲の良い友達と、今日の授業はなんだ、あの授業は眠くなる、なんて話を飽きもせず繰り返していた。だけどその日は少し飽きが来ていたのかもしれない。友達の一人が、隅の席で一人で本を読む生徒に目をつけた。全寮制の一貫校のこの学校で、途中から転校してくる生徒は目立つ。多分親がよほど金持ちなのは確かだ。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/11/24 9:07
最終編集日時: 2025/11/24 9:10
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
しろくま
はじめまして。はじめまして。