#8

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紅の水たまりに足を踏み入れる。 アキナの方へアルトは足を進めた。 信じられずにゆっくりと。 「アキナ…さん…?」 返事は、ない。 よく見ると腹から下が岩の下敷きになりところどころに生々しい肉の破片と内臓のかけらが飛び散っていた。 途端、アルトはうずくまる。 「ッ…………!」 吐き気を堪えることができずうずくまったまま吐いてしまった。 −頭がクラクラして眩暈がする…。
Zeruel
Zeruel
趣味の範囲で書きます。 また、才能があるわけではないので、馬鹿にされると言い返せなくて泣きます。 不定期投稿