気分を上げるために

気分を上げるために
 春休みに入って特に用事もなく、 一週間が過ぎようとしていた。  普段はやらないネイルを足に塗ってみたりした。 母から借りたそれは私の好きな色とは真逆の色。 「私には似合わない色。」と、ぽつり独り言を溢した。  これでは自慢の白い肌がなぜか黒く見えてしまう。 少し変わろうと決意してやったのに。
晴薪
晴薪
はるまき/高校3年生/女子