すき間商店 第七話

「自分が本当に行きたい場所。」 抄子は心の中でマーゴの言葉を繰り返した。 「場所というのは捉え方の一つだよ。場面と捉えても良い。君が心から行ってみたい未来をイメージするんだ。」 マーゴの言葉に抄子は目を閉じた。 相変わらずコーヒーの湯気が抄子の顔を優しく包み込んでいる。しかし、さっきまでの悲しい表情の抄子ではない。前に進み出したいと思う一心だった。 「なりたい未来の自分、こんな生活を送っていたい未来の自分。」
スカビオサ🪻
スカビオサ🪻
27歳会社員をしています。 自己表現の場として自分の作品を掲載していきたいと思います📖 少しでも感情を揺さぶれる作品を書いていきたい思います✏️