パーをグーで表すならば

「じゃーんけーんぽん!」 握り拳がご対面。 恐らく、この世界において大抵の人間がこのゲームのルールを知っている。そして、そのルールに則り審判をすれば、これは間違いなくあいこだ。それを判断した僕の脳は、このゲームを当たり前に続ける気でいた。だが、相手は違った。 「やったー!俺の勝ち!」 いきなりみぞおちにグーを食らった様な、突然の衝撃に脳みそが完全にフリーズしている。僕はゲームを間違えていただろうか。少なくとも僕の知っている、というか大抵の人が知っているルールではこれはあいこだ。うん、そうだ僕は間違っていない。冷静になれたことだし、とりあえず彼を止めよう。 「いや、あいこだよね?」 え?なんで?みたいな顔をしているのは何故だ。どう考えてもそっちがおかしいだろう。そんなきょとんとした顔をされても困るんだが。もしかして僕が間違っていたのか? はっと、何かに気が付いた様子で表情を変えた彼は、真剣な様子で向き直ると話し始めた。 「君は、僕が何を出したと思った?」 どう考えてもグーだと頭は告げているが、妙に真剣な雰囲気を纏った彼を前に、僕は考えた。けれども、どう考えても彼の手はグーだ。
じゃらねっこ
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ねこじゃらしが好きなので、じゃらねっこです。 毎日投稿始めます。