空気を掴んで夜を繋ぐ 前編

空気を掴んで夜を繋ぐ 前編
夜の学校に彼女はいた。揺れる長い髪に短いスカートを揺らして窓枠に手を掛けている。彼女が何を考えているのか僕は知らない。けれど彼女は今日も校舎にいるだろう。 君と会ったのは一週間前だった。ある日僕は塾の帰り道学校の前を通る。夜の学校はいつもと全然違っていた。暗い雰囲気を漂わせてひっそりと立っている。僕はまだ時間があると思い門に足をかけて入っていった。別にちょっと行くだけ。誰もいないしバレないだろう。自分の教室に着きドアに手をかけようとしたら思わず手を離した。人がいたのだ。え?なんで夜の学校に人がいるんだよ。音でバレたのか彼女は僕のことを見てきた。 「こんばんは。いいよ入ってきて。君も夜の学校に来たの?」 「う、うん。」 僕が教室に入ると彼女は嬉しそうに近づいてきた。 「人が来るなんて初めてだよ。びっくりした」 「なんで夜なのに学校にいるの?」 彼女はうーん?と首を傾げて僕を見た 「なんでって、、私ここに住んでいるんだよ」
ゆるる
ゆるる
本好きのゆるるです。 恋愛系 切ない系の物語を作りますゆるるの作品が貴方の心に灯ってくれると嬉しいです🌷✨ 🫧〜詩〜🫧 花の香りにふと撫でられ私はぽつりと風になる 優しさと美しさが光となって貴方に吹きますように。私の吹く文字という風が貴方の心の紙を奏でることを静かに願います 今日も私は物語を描いていく