流木
その流木は、最初から“そこにあった”。
海沿いの町『海樓町』に引っ越してきて一週間。
高校への通学路として使う防波堤の脇に、灰色がかった巨大な流木が横たわっているのを、俺――朝霧(あさぎり) 湊(みなと)は毎朝目にしていた。
不思議なのは、潮位が変わっても、嵐が来ても、
流木の位置が一ミリも動かないことだった。
「(……撤去しないのかな)」
独り言を呟きながら通り過ぎるたび、
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カテゴリー: お題
投稿日時: 2025/12/14 14:01
高梁ガニ
皆さん初めまして。出来るだけ多くの作品を作りたいと思っています。出来ればコメントしてくれたらなーと思っています(欲では無いです)