はなはだしく話す

 ある朝、顔を洗うために鏡を見た私は、自分の鼻の頭が真っ赤に腫れ上がっていることに気づいた。  昨日鏡を見た時はこんなものなかったはずだ。  なんで今まで気づかなかったんだろう。 絶対にバカにされてしまう。  腫れは指でつまめるくらいには大きく、触ってみるとぶにぶにしている。触った後の指にはべたっとした皮脂の感触だけが残った。重さは全くなく、感覚はいつもと変わらない。  こんなものが鼻にくっついているのに学校なんて行けない。どうしよう。  そこで私は最悪なことを思い出した。今日、母は仕事に出ていて今はもう家にいないのだ。 つまり学校を休めない。  私は仕方なく学校に行くことにした。  とりあえず顔を洗って昨日の残りのシチューを温めて食べ、長袖の制服に袖を通し、髪は結ばずに家を出る。
兎兎
兎兎
気の向くままに書いてます サクッと読めるタイプではないかもしれません