浮遊と孤独

浮遊と孤独
第一章  風のみぞ知る  夢に出てきた。いつものような笑顔で。 笑っていた。子どもらしく。でも、その笑顔が苦しかった。 放課後の教室は夕日を浴びて、いつも切ない風が誰かの髪を靡かせる。 その時間だけは、校庭から聞こえる部活の声も、ざわめきを作る誰かの声も、全て遠く聞こえる。 「ねーやっぱりここのカフェ行かない?」
神無月
神無月
神無月ですっ。ただの高校生です。