「第7回N1決勝」1906年の片隅で

「第7回N1決勝」1906年の片隅で
「アリサ」  夜の暗闇の中、リリィは隣で寄り添うように眠るアリサの名前をそっと呟く。 「なあに、リリィ」 「大好きよ」  アリサは黙ってリリィの頭を撫でた。  アリサとリリィに掛かる、ひとつの毛布。何処にあるのかも分からぬ無機質な町は、道端できゅっと丸くなって眠る二人に目もくれず。  これは、そんな二人の物語である。  *・*・*
ひるがお
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見つけてくれてありがとうございます。 【投稿予定】 桃に見る彼方