「第7回N1決勝」1906年の片隅で
「アリサ」
夜の暗闇の中、リリィは隣で寄り添うように眠るアリサの名前をそっと呟く。
「なあに、リリィ」
「大好きよ」
アリサは黙ってリリィの頭を撫でた。
アリサとリリィに掛かる、ひとつの毛布。何処にあるのかも分からぬ無機質な町は、道端できゅっと丸くなって眠る二人に目もくれず。
これは、そんな二人の物語である。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/8/21 13:30
最終編集日時: 2025/8/21 13:32
ひるがお
見つけてくれてありがとうございます。
【投稿予定】
桃に見る彼方