幽囚
君は高校生でした。
いじめられていて学校に行くことが本当に苦痛であるということ、君の方を見ながら同級生が笑いながら何か喋っているのが本当に辛いということ。僕は何度も話を聞き考え、何度も別のアドバイスをしました。君は両親にも相談したようですが「そんな些細な事は気にせず学校に行きなさい。」と言われたと言っていましたね。
「気にしないほど心が強くない」と君は泣いていましたが、僕は気にしないことが正しい事だなんてとても思えなくて、何もしていないのに一方的に傷つけられ、相手に土足で心を踏みつけられている君がなぜ“気にしない”という我慢をしなくてはならないのか、どうしても分かりませんでした。
インターネット上の関係。僕は君の居場所も知らず聞けず、君の周りの大人は君の声を無視しました、僕も君の元へすぐに駆けつけられるような救世主になれませんでした。
そこから君の心は壊れていきました。
いじめの加害者がとても恐ろしいから加害者達を殺めて自身も命を絶ちたい、頭の中が[ 死 ]という言葉で埋まっているような感覚だと。
最期には貴方のことも信用できないと言われました、それでも1人は寂しく辛いものだから孤独にならないためにそこにいて欲しい。というのが君の願いでしたが、その願いを僕が叶えられたかどうかは君にしか分かりません。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2023/2/9 12:16
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
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ノンフィクション
現実をみるのは嫌かい?