クリスマスまで 第4話

クリスマスまで  第4話
私に当てられた仕事のケーキを詰める作業もだいぶ上手く出来るようになり、18時からまた開店するようで、実践になる。 「じゃあ、それまで休憩にしよっか。このケーキ、2人で食べちゃって」 と私がダメにしてしまったケーキをちらっと見て上杉さんは言うと奥に行ってしまった。 「怒らせちゃったかな…」 「大丈夫だ。上杉さんはこれくらいで怒る人じゃない」 「そっか。ありがと」 なんだかんだ、宮坂は案外良いやつなのかもしれないと、この数時間で分かった気がする。 「じゃあ、このケーキは俺がもらうから」 さっと、素早く宮坂が動く。 「は!?それって、お店ナンバ−ワンの人気ケーキって、上杉さん言ってたやつだよね?」
雪雲
雪雲
今は「クリスマスまで」という連載を書いてます。 私の作品を読んでくれると嬉しいです!m(_ _)m