転生林檎 一番①

転生林檎  一番①
人生とは、結局のところなんの変化もなく平凡に過ぎていくものなのだと、でもそれでいいのだと、社会人になってそう思うようになった。 子供の頃は、いつかのテレビで見た歌いながらパフォーマンスをする人になってみたいと思っていた。 でも、どれだけ練習しても、歌が上達することはなくて諦めた。 小学生の頃は、看護師とか人に優しくする仕事に憧れていた。 でも、優しくしすぎて、いい雑用係のように扱われる羽目になった。 中学生の頃は、この世の全てを疑って、変な綺麗事を嫌った。だから、本気でそうは思ってないのに、ネットでイキりまくって今の政治に色々な文句を言っていた。 俗に言う厨二病。 痛い思い出だ。
雲丹丸 音夜
雲丹丸 音夜
知識も、経験も、文章力も未熟な癖に小説家になりたいクズ