先生、恋してます。

先生に恋をした。きっと先生は私の感情に気づいてない。今まで、「先生に恋〜?あるわけないない」とか散々馬鹿にしてきた。なのに、先生を初めて見たあの日から私はずっとこの調子だ。先生はこの春大学を卒業して、この田舎に引っ越してきたらしい。帰りの送迎バス。3年、2年、1年の順で乗っていく。惜しくも1年の私は乗れなかった。すると1年でギリ乗れた友達がバスの中から煽ってくるので私が親指を下に立てて仕返しをすると、 「そんな事しないよ」と、先生に注意された。 「すみません…」 としか返せなかった。 「それはそれとして。今日国語の時間あったじゃん、発表してくれてた子だよね?俺さ、発表してくれる子いなかったらどうしようかと思っちゃったけど、上げてくれて良かった。ありがとう。」 と、先生が私に向かって言ってくる。先生は人気者で、私には手が届かない存在だと思ってたのに、今は伸ばせば届きそうな距離だ。 「私も、先生の授業分かりやすくて面白くて好きです。」 と、必死に振り絞って伝えた。 少し遠くて近い。そんな私の恋だった。
カタツムリ
カタツムリ
メロンパンが好きすぎてあだ名がメロンパンです