ありのままの私

ありのままの私
私は昔からみんなと違った。男なのに可愛いものが好きで、服もズボンよりスカートの方が好きだった。 幼い頃はまだ良かった。かっこいいものより可愛いものが好きなただの子供で済んでいたから。 周りからの視線が変わり出したのは小学4年生頃。可愛いものが好きなだけ。それだけだったのに、周りの親は我が子に 「りんくんは少し不思議な子だから、近づかないようにしなさい」 という。『不思議』っていう言葉なだけで、言い方を変えれば『変』とか『おかしい』と同じこと。 私はだんだんと人目を避けるようになった。 学校の制服はできるだけズボンに。長かった髪はせめてショートにした。それでも視線が怖くて、昼は屋上へ向かうようになった。 そこで出会ったのが君だった。名は莉菜(れな)と言った。 黒髪の綺麗な女の子で、私の『個性』をわかってくれた。楽しいことも、嬉しかったことも、悲しいことも苦しいことも、全部聞いてくれた。 私はいつしか、学校で莉菜を見かけると目で追うようになっていた。その感情が恋だと知った。
よる
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