告白

告白
 俺はその日の夜、ある女性を呼び出した。待ち合わせ場所は月のよく見える丘の上だった。  その女性は、以前から俺が好きになっていた人で、今夜ついにその気持ちを告白しようと決意したのだった。 「ごめん、遅くなっちゃった。待った?」 「ううん、全然。大丈夫だよ」  俺はこちらに駆けてくる彼女を眺めて、鼓動を高鳴らせる。ついにこの時が来たのだ。 「それで、一体何の用なの?」 「あの、その……実は、俺」  俺はそこまで言葉を言いかけると、急に緊張が体に走るのを感じた。 「……何?」 「じ、実は、ずっと前から、き、君のこ、こと、が…………」
阿部野ケイスケ
阿部野ケイスケ
小説はジャンル問わず好きです。趣味は雑多系の猫好きリリッカー(=・ω・`)