アカイロ
いつの日か見た光景。
焼き付いて離れない、呪いのような光景。
何気なく歩いていた。高い高いマンションの前。
ふと影が落ちた。なんだろうと足を止めて、上を見た。
まだ日が落ちるには早い、未熟な夕方だった。
サクッと音が鳴って口に運んだ菓子が割れる。
あの時もおやつを買いに行った帰りだった。十五の表示はもうなくなっていたが。
白と黒が入り交じる視界からやっと解放されて、鼻歌交じりに休みを堪能していた。ホームページや掲示板を見て息を吐いたばかりの友人もいたが、少なくともこの身は楽々と息を吸っていた。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/3/21 11:19
白椿
主に小説を書いてます。
気まぐれ投稿です。