鳴らした音の行く先は 6-8

鳴らした音の行く先は 6-8
第六章八話 失ってしまう前に  颯と最後に顔を合わせてから五日たった。  ご飯は食べているし、大丈夫だとは思う。  でも、これ以上このままでいるわけにはいかない。  私はまず山崎さんのところへ向かった。 「こんにちは。お久しぶりです。山崎さん」 「ああ、叶衣か。いらっしゃい」  山崎さんはどこか疲れているように見えた。
傘と長靴
傘と長靴
 自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。  拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。